わ れ わ れ は し ゅ つ ど う し な い 。






自分の声を、あないににはっきり聞いたのは初めてやった。







隊長が飲み込まれた海を見れんかった。

見たら、飛び込んでしまいそうやったから。

なんもかんも捨てて身一つで、行ってしまいそうで。

胸を掻き毟るような焦燥を、

ギリギリんとこで雨が止めてくれんかったら。

隊長が怒っとるみたいに、諌めてくれとらんかったら。

飛び込んでしもたかも知れへん。




俺の判断は、正しい。

隊長もそう言ってくれはった。

それでいい、と、言ってくれはった。




でも俺は。

どんなにアホでも、ありえんことでも、失格でも、

飛び込んでしまいたかったんです。




助けたかったわけやない。

だから神林が飛び込んだとき

羨ましいとは、思わんかった。

あそこから助け出せると思えるほど

自分は もうヒヨコやなかったから。

でも俺は飛び込んでしまいたかった。

死にたかったわけやない。

けど、

助けることが出来んのなら、

一緒に沈みたかった。



貴方を抱く、深淵の海底にまで嫉妬したんや。

ずっと一緒にいられる、海の底に。












はい、西海橋です。
いずれちゃんと書きたいとは思ってるんですが、いかんせん文章力という、字書きにとって最も大切な才能が欠落していることに今更気付いた今日この頃。(笑泣)
どうでもいいけど予告したやつ先に書きなよ。