罪な目つきをしてさ 命あげます、なんて。 そんな歌詞を思い出して 赤面してもうた。 だって そないな台詞、夕べ聞いた気がする。 てゆうか俺が言うた気がする。 おっきな手や 意外と熱い舌とか、 冷たそうで実は優しい眸とか。 いろんな意味でいろんなところをわやくちゃにされて。 普段あないに冷めたカオしとんのに、 欲しくてたまらないってカオされたら …すきですなんて言葉じゃ足りひんやろ。 罪な目つきかどうかは わからんが、 (でもなんやその後の隊長すごかったちゅうかエロかったちゅうかいやいやいやそんなんちゃうくて) 「…………」 あかん。 茹でダコどころか酢ダコや、カオが。乙女かっちゅうねん。 血ィのぼりすぎて くらくらしてきたわ。 「カオ洗ってこよ」 ちーと冷ましてこよ。 もぞもぞとベッドの中から這い出ようとする俺の腕を、大きな手が掴む。 「シマ」 「うわびっくりしたっ」 「どこへ行く」 「いや顔洗ってこよか思て…っと、ぅわっ」 言い終わる前に引き摺りこまれてしもた。 なにしはるんですかアンタ。 「た、たいちょお??」 そのまま腕の中にリターン。 「もう少し、」 「はい?」 「もう少し、このままいてくれ」 うわ、もう、この人なんやねん 俺を ほんとに 殺す気ですかー… 「……お前が、」 腕ん中に収まった俺のつむじの辺りに、隊長の息が沁みて じわりとする。 嫌なわけないのに躰が勝手に竦んで、身じろぎごと閉じ込めるみたいに隊長の腕が少しきつくなった。 「お前が、昨夜俺に言った台詞を覚えているか」 「え!? ゆ、ゆんべですか?何言いましたっけ俺ー」 このロボが!!! エロエロしとるときに訳わからんようなって言った台詞なんか、素面で言えるかいっっ!!! と心の中で裏拳とともにツッコミを入れる俺。 お構いなしに続けるレスキューロボ。 「命をくれると、言った」 うっ… 「お前の命をくれると」 く、繰り返すなや… しかも、わざわざ耳許まで唇下ろしてきて言うねん。 「た、いちょ…」 上擦った声が漏れて、耳許の息が熱くて、恥ずかしいやらぞくぞくするやら。 おもわずカオ隊長の胸に押し付けてもた。 続くです…。 |