ビーチdeさなしま 〜おまけ〜 こんにちは、シマです。今日はオフで海に来とります。 それも、こないだはヒヨコが邪魔して二人きりになれんかった隊長と一緒に・・・・。 また海水浴に来れて嬉しいハズなのに・・・・。なのに・・・・。 「どうした嶋本。この間ソフトを独り占めしたコト、まだ怒ってるのか?」 真田が嶋本の座っているシートに近づいたそのとき。 「真田、泳がねえのか!?誰が一番遠くまで遠泳できるかどうか勝負だ!!」 「はりきってますね〜黒岩さん。私も負けませんよ。シマもおいでなさい」 準備体操を済ませた黒岩と高嶺が声をかけてきた。 なんでこの二人も付いてきとんねん・・・。 大体こないだの件もこっそり計画しとったのに、なぜか石井にバレててヒヨコ全員連れていく羽目になってん。誰が情報漏らしてんねや。 不機嫌そうな嶋本の顔を真田が覗きこむ。 「嶋本、行かないのか?」 「俺はええです、今日は泳がんつもりやし。荷物番しときますから、3人で水平線の向こうまででも泳いできてください」 「この辺りの海域はサメが出るから、遊泳区域を越えて泳ぐことはできない。水平線越えは無理だな」 「冗談で言ったんすから、真面目に返さんでください…。黒岩さんがまた呼んどりますよ。はよ行かんとどつかれ・・・・・・・・・・・たいちょ?なに座ってますの?」 嶋本のセリフが終わらないうちに、真田がシートに腰掛けた。 「お前がここに座ってるというなら俺も一緒にいる」 「そんな…、気ぃ遣わんといてください。せっかく海に来たんですから、泳いできてくださいよ」 「毎日泳いでいるのだから、休みの日まで泳がなくてもいい」 「そりゃそうやけど。そんならなんで誘いにOKしたんすか?断ってくれてよかったのに・・・」 「別に、嶋本の誘いを断る理由はないからな」 「理由なんて要らんですよ。なんや、えらい気ぃ遣わせてたみたいですんません…」 「気など遣ってない。休みの日も嶋本と一緒に居れるなら、俺はどんな誘いにも乗るぞ」 「(きゅんvvv)隊長・・・(///////////)」 「そういう嶋本はなぜ泳がないんだ?海水浴に行きたかったんじゃないのか?」 「特に行きたかったわけやなくて…。こないだのリベンジを是非したかっただけなんです…(小声)」 「(リベンジ・・・?なんのリベンジだ?スイカは俺たちが勝ったし、誰にも負けてないと思うが…。)それはそうと、Tシャツを着たままで暑くないか?」 「暑いですよ?」 「なら脱げば・・・・」 「誰のせいで脱げんと思てますの???(怒)」 昨夜の再三なる求めのせいで、嶋本の胸元には無数のキスマークが散らばっているのだ。 「そうだったのか。久しぶりだったからつい・・・。スマン、次からは気をつける」 「こういうとこにはほんま気ぃ遣ってくださいよ!?ヒヨコどもに見られたらピーピーうるさいんすから。あいつら、大人の事情にいちいち口挟みたがるガキかっちゅーねん」 「(マーキングとしては有効な手段だと思ったんだが。毎回痕をつけていたらお預けされる危険性があるな。しばらく自重しておくか…。)」 「なに黙りこくってんすか。・・・そういや隊長も上着着てますやん。俺は痕なんか付けてな・・・・」 真田が首元をめくってみせた。そこには・・・・・ 歯型・・・・ 「!!!そそそそそれは・・・!!やっぱ俺の仕業ですか…?(汗)」 「肩口を噛む行為を俺に行うのは一人しかいない。…覚えてないのか?」 「すす…すんませんっ。いつも無意識にやっとるみたいで・・(慌)」 「(てっきり嶋本もマーキングしてるのかと思っていたのに…。)怒っているわけじゃない。むしろ、わざと痕を残しても構わないくらいだ」 「構ってください!黒岩さんに見られたらからかわれるやないですかぁ!!今日は脱がんといてくださいねっ」 「わかった。今日は二人で日向ぼっこしていよう」 肌を焼くわけでもなくナンパするわけでもなく。男二人で語らっている光景を、波打ち際から眺める人物が二人。 「あいつら、泳ぎにきたんじゃなかったのか…?」 「わかってて言ってるんでしょ黒岩さん。そもそもこれは二人きりのデートなんですから。私たちはお邪魔虫ですよ」 「邪魔するために付いてきたんだろう。ちっ。訓練時にあれだけいちゃついてんのにまぁだ飽き足らねえのか」 「何事にも貪欲な人たちですからねぇ」 「…高嶺、『貪欲』っつー表現は正しいのかこの場合?お前はどっちの味方なんだよ。デート情報はいつもお前発信だろ」 「仕事中に相談してるあの二人が悪いんですよ。聞かないように心がけてはいるんですが、どうしても耳に入りますからねぇ」 「だからって・・他の隊員たちにバラすなんて、見た目と違って黒い性格してやがるな(苦笑)」 「わざとバラしてるわけじゃないですけどね。前回は石井君に『真田隊長って休みの日は何しとーのか知ってます?』って聞かれたから、仕方なく答えただけですってば。さっ!あのアベックは放っておいて、泳ぎますか!!」 じゃあ…。今回はどうして俺に教えたんだ? 何時も笑顔を絶やさない高嶺の、腹のうちが読めない黒岩だった。 終わり☆ ご、ごっ…ご馳走様デシタ…っ マ、 マ ー キ ン グ ってそれあの ああああああたしもしたいです隊長とか軍曹に マ ー キ ン グ … ! ! ! そんでもって高嶺さんの黒さに心臓打ち抜かれました。 あんなリクエストでこんな素晴らしい話を生み出せるパライソ様マジですごいっス! その上、拙宅にウプするのもご快諾いただいてもうどうしよう…!優しい…! ありがとうございますありがとうございます!足を向けて寝られません。 さすが真嶋狂患者。好き過ぎて死にそう。 |